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バリ島ビーチのバラバラ遺体、拉致のウクライナ人と判明 悲惨な結末、南の楽園に衝撃 特殊詐欺絡み?

バリ島ビーチのバラバラ遺体、拉致のウクライナ人と判明 悲惨な結末、南の楽園に衝撃 特殊詐欺絡み?

ジャーナリスト
バリ島タバナン県のタナロット寺院。記事で言及している現場とは直接関係はありません写真:アフロ

インドネシア・バリ島のウクライナ人拉致事件で悲惨な結末が判明した。島内のビーチで見つかっていたバラバラ遺体が、拉致された男性(28)であることがDNA鑑定によって確認された。バリ州警察が6日発表した。

事件をめぐっては、監禁されて負傷しているように見えるこの男性が、1000万ドル(約15億8000万円)を拉致グループ側へ返すよう家族に要請している内容の動画がSNSなどで拡散していた。ロシア国民をターゲットにする電話特殊詐欺「コールセンター」への関与についての話もさせられていた。

目次

暴力のプロの犯行か

襲撃、拷問、脅迫、殺害、遺棄、逃走と、矢継ぎ早に犯行を続けたように思えるグループの特異性が捜査で浮き彫りとなり、暴力のプロを思わせるその正体に注目が集まっている。19日にニュピ(バリ・ヒンドゥー教の新年)を迎える「南の楽園」バリに衝撃が広がっている。

バリ島では戦時体制の母国を離れたロシア人とウクライナ人が増加、数万人が滞在しているとみられている。

警察によると、男性の母親から提供されたDNAサンプルを、切断遺体の骨、拉致に使われた車と監禁場所とみられるヴィラ(別荘型宿泊施設)で採取した血液とそれぞれ照合。母子関係がある確率が99.99%と鑑定されたという。

警察はこれまでに、犯行に使われた車両を、偽造パスポートでレンタルした疑いでナイジェリア出身とみられる男1人を逮捕。拉致に関与した容疑で外国籍の男6人の行方を追っているが、うち4人はデンパサール国際空港から既に出国したとみられる。国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配する方針。

車でバイクを襲撃

被害男性は2月15日午後10時20分ごろ、バリ島のバドゥン県南クタ郡の「ジンバラン通り」で、友人とバイクに2人乗りして走っていて、ミニバン「トヨタ・アバンザ」1台とバイク2台に分乗したグループに襲われ、拉致された。友人は逃げることができ、別の仲間が警察に通報した。

男性はタバナン県のヴィラに連行され、問題の動画が撮影されたとみられる。動画は20日ごろから、ウクライナのメディア関係者が発信、SNSで世界的に拡散された。

警察は23日に車のレンタルに関与したとみられる容疑者を西ヌサトゥンガラ州(バリ島の東隣)で逮捕した。

26日夜にはギャニャール県のビーチのジョギングコース付近で住民が切断遺体を発見。法医学的な分析で、死亡推定時期は発見の3日以上前とみられている。頭部を目にした住民は当初、ニュピ前夜に街を練り歩く「オゴオゴ」人形の一部だと思ったという。

動画の拡散や車レンタルの容疑者逮捕の時期に前後して、男性が殺害、バラバラにされ遺棄された可能性もある。

インドネシアでは入国管理当局が3月2日にジャカルタ近郊で日本人13人を拘束、日本国内を狙った特殊詐欺に関与した疑いで捜査するなど、関係当局が国外からの組織的な犯罪の流入に神経を尖らせている。

▼これまでの関連記事のリンク

「バリ島でウクライナ男性拉致、15億円要求」動画が拡散 国外マフィア絡みか?(2月25日出稿)

ウクライナ人拉致関与疑いで外国人1人逮捕、6人手配 バリのビーチに切断遺体、DNA鑑定へ(2月28日出稿)

(了)

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