宇宙飛行士・土井氏が登壇!SpaceApproachForumで見えた宇宙の最前線【名古屋市中区】

12月19日、名古屋商工会議所にて「第8回 Space Approach Forum / 名古屋宇宙会」が開催されました。

本イベントは、名古屋商工会議所と株式会社ElevationSpaceが主催する、宇宙産業の最新動向と将来の可能性を探るセミナーです。
当日は、宇宙産業に関心を持つ企業関係者や研究者など、多くの参加者が会場を訪れました。
株式会社ElevationSpace 代表取締役CEOの小林稜平氏が開会の挨拶を行い、現在の宇宙産業を取り巻く環境や動向に触れ、日本における宇宙産業への期待を語り、イベントが幕を開けました。

国際宇宙ステーションとHTV-Xの現状を解説
最初の講演では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の若月孝夫氏が登壇。

「国際宇宙ステーション、HTV-Xの状況について」と題し、ISSの運用現場や、次世代補給機HTV-Xの開発状況について解説しました。
現場ならではの視点から国際宇宙ステーションやHTV-Xの話に、参加者は熱心に耳を傾けていました。
“投資”の視点から見る宇宙産業
続く講演では、「宇宙ベンチャーの時代~経営の視点で読む宇宙開発~」の著者でもあるイノベーション・エンジン株式会社の小松伸多佳氏が登壇。

「投資ファンドの仕組みとそれが新産業育成に果たす役割」をテーマに、宇宙産業を支える資金の流れや、新産業育成の視点について詳しく解説しました。
投資という視点から宇宙産業を成長させるための考え方が語られ、会場からは強い関心が寄せられていました。
カプセル技術と宇宙ビジネスのリアル
後半では、一般社団法人Space Port Japanの青木英剛氏、JAXAの若月孝夫氏、ElevationSpaceの藤田和央氏によるカプセル技術に関する紹介とトークセッションが行われました。

補給・回収技術の現状や今後の展開について、各登壇者がそれぞれの立場から意見を交わし、宇宙ビジネスが着実に実用フェーズへ進んでいることを感じるトークセッションでした。
気球で広がる“宇宙体験”の可能性
続いて、株式会社岩谷技研 代表取締役の岩谷圭介氏が登壇。

「気球での宇宙遊覧の実現」をテーマに、宇宙遊覧する気ための気球技術の開発や、宇宙をより身近な存在として体験できる未来像について紹介しました。
宇宙を特別な場所としてではなく、人が実際に行く場所へと広げていく挑戦に、会場からは大きな関心が寄せられていました。
宇宙飛行士・土井隆雄氏が語る「有人宇宙活動の未来」
セミナーの締めくくりには、宇宙飛行士であり龍谷大学客員教授・京都大学研究員の土井隆雄氏が登壇。

「有人宇宙活動と木造人工衛星」というテーマで、宇宙開発の未来像を語りました。
木材を使う理由や、その先にある宇宙開発の新しい価値観について、自身の宇宙飛行の経験を交えながら、宇宙開発が社会や暮らしとどう結びついていくのかを話されました。
宇宙飛行士ならではの視点と、次世代に向けたメッセージに、多くの参加者が耳を傾けていました。
また、12月に自身初の絵本「太陽系賛歌 若き宇宙飛行士の夢 THE YOUNG ASTRONAUT’sDREAM A Child’s Poetic Journy Through the Solar System」を発刊。
土井氏が高校生の時に天体観測の観察日記の端に書き留めた詞が元となり、絵本になっているそうです。
名古屋から広がる宇宙の輪
セミナー終了後には懇親会も開催され、登壇者と参加者が直接交流する場となりました。
名古屋を拠点に、宇宙産業のネットワークを広げていこうとする熱意が感じられる一日でした。
次回の開催時には、参加してみてはいかがですか。
【イベント情報】
第8回「Space Approach Forum」×名古屋宇宙会
開催日:2025年12月19日(金)
会場:名古屋商工会議所 2階 大会議室(名古屋市中区栄2-10-19)
参加費:無料(懇親会は別途費用)
※記事掲載時点の情報です。


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